トップページ > 連載 > わくわくケビンのここだけの話 > 2008年10月号

わくわくケビンのここだけの話
わくわくケビンのここだけの話

2008年10月号
脳は年齢に関係なく進化する。だからこそ、ずっと「感動」する人生を…

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

涙の効用―ストレス解消

皆さんの中で、朝日新聞9月8日朝刊の生活欄にあった 「涙はなぜ流れるの」 という記事をお読みになられた方もおいでになると思います。とても興味深い記述がありましたのでお伝えしますね。

涙には二つの種類があるそうで、一つは基礎分泌といって、いつも目の表面を覆っていて、目を乾燥から守ったり、酸素や栄養を運ぶ役目です。もう一つは 「刺激性分泌」 の涙、目にゴミや異物が入ったときに洗い流すためと、感情が高ぶったときにあふれる涙なんだそうです。実はこの二つ目の涙がストレス解消に効果がありそうなんです。

生化学者ウィリアム・フレイ二世は、刺激の涙と感情の涙の中に含まれるたんぱく質の量を比較して、感情の涙のほうがタンパク質の濃度が高いことを発見しました。同氏はこのことにより、感情の涙には、ストレスにより生じた化学物質を体外に排出する働きがあると考えたそうです。

日本医科大学の吉野愼一医師も 「泣くことは笑うのと同じようにストレス解消に効果がある」 と言っています。リウマチ患者を対象とした実験で、泣くとリウマチを悪化させる物質が減る一方、がん細胞などを攻撃するナチュラルキラー細胞の活性値が上がったと言います。

 

泣くとどうして気持ちが軽くなるのでしょう

科学のメスが、こういう形で入ってくるのは、とても嬉しいことです。私はこれまで病気の原因は感情にあるといってきました。といっても感情はとても大切なものです。

私たち人類にとって最大の喜びは、感情を体験できることです。それを否定しては人生すべてを否定したのと同じことです。問題なのは感情をきっちりと体験せず、内側に溜め込んでしまっていると、それがストレスになり、病気の原因となってきます。

しかし、ちょっと考えると変な気がしませんか。結婚式や、入学試験に合格したときに流れる嬉し涙はいいとしても、悔し涙や、葬儀のときに流れる涙は、体に悪そうな気がしますね。ところがそうでもないのです。感情を刺激して流れる涙はどれもストレス解消の効果があるということなのです。確かに、映画や舞台をみて、思いっきり泣いた後に妙に心が軽くなって、スッキリしたという体験のある方も少なくないはずです。

笑いの効用については、これまでたくさん取り上げていますので、免疫力をアップすることは周知の事実になっていますが、涙もまた同様の効果があるというのは面白いですね。私たち人類の特徴は、前述の通り、感情を味わえるという点だと思います。それをしっかり味わうことが、人生の醍醐味といえるでしょう。

脳科学者で有名な茂木健一郎氏の最新の書に 『感動する脳』(PHP研究所刊) というのがあります。この中で、人間の優れた脳の働きは、直感的判断力だというのです。それを磨くためには 「感動」 というものが重要な役割を果たしていると主張しています。感情の最大の表現が 「感動」 ですね。

「老い」 の最も顕著な特徴は 「感動」 と無縁となり、保守的となって固まってしまうことにあります。今まで生きてきてきた習慣を変えなかったり、新しい物や事柄を受け入れることを極端に嫌がる人が多いですね。だいたいにおいて感情を荒立てたり、激しい行動は極力しません。しかも経験豊富ですから冒険はしなくなっていきます。よくいえば、安定感があり、穏やかさがその特徴となっています(そうでない人がいることも知っていますが)。そのために少年のような心を失い、「感動」の場面が少なくなっています。「創造性」と「意欲」を失っては、ボケへの道まっしぐら、ということになるでしょう。

 

チャレンジ、感情の解放、そしてディクシャ

ところで脳というのは年齢に関係なく進化するのだそうです。ですから 「老い」 を超えるためには 「感動」 する人生を送ることが大切だと言っています。「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」(アインシュタインの言葉) 私たちの脳は、初めてのものに敏感に反応しますが、何度も体験したものには感動しなくなる特徴があります。

茂木氏は、だからこそ初めてのものにチャレンジする必要があるといっています。私はまったく同感ですが、それプラス、「感情の解放」 とディクシャをお勧めします。新しいことにチャレンジしても三日坊主で終わってしまう人も多いはずです。そういう人は、それがトラウマになっているケースが少なくありません。ですから、その感情と向き合い、味わい尽くすことが必要です。

感情のとらわれ、こだわりが保守性を創り出し、「感動」 しない人生を創造してしまうのです。もうひとつはワンネスディクシャをお勧めします。ワンネスディクシャは物理的に脳に働きかけ、前頭葉と頭頂葉のストレスを取り除き、五感の解放を図り、「感動する脳」 を再生します。まだ受けていない人は、受けてみてください。受けたことのある人も継続してやってみてください。

ところで日本の高校生に 「将来の夢」 をアンケートしたら83%の高校生が夢を持っていないことが分かりました。日本の将来を考えると暗たんたる気持ちになります。私たち先輩が創り出した社会の産物です。「感動」 ある人生を取り戻すことによって、若者にも大きな影響を与えることになります。まず私たち自身が喜びのある人生を送りたいものです。

(合掌)

このページの先頭へ