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わくわくケビンのここだけの話
わくわくケビンのここだけの話

2012年5月号
「考え」はあなたのものではありません…すべては自動的に起きています
─バガヴァン─

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

人間はプログラミングされたロボット

「考えはあなたのものではありません。マインドはあなたのものではありません。身体はあなたのものではありません。すべては自動的に起きています」

これがバガヴァンの教えです。これを初めて聞かされたとき、なんだかチンプンカンプンでした。この後に続く教えは、

「見るはあるが、見ている人はいません。聞くはあるが、聞いている人はいません。行為はあるが、行為している人はいません。そこには人はまったくいません」

この平易なことばで語られる難解な教えを、
「理解しようとしても決して分かることではありません。それらを体験してください」
と言います。しかし、どうしても意味を分かろうと努力してしまいます。

科学者で、とても興味深い実験結果を報告している人がいます。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のベンジャミン・リベット博士です。氏が1980年代に行った実験とはとても簡単なものです。被験者は自分自身の自由なタイミングで指(または手首)を動かし、その前後の脳活動の状況を記録したものです。

被験者が、(1)自己の自由意志で指を動かそうとした時刻、(2)脳が運動の指令信号を発生した時刻、(3)実際に指が動いた時刻を測定しました。普通に考えれば(1)、(2)、(3)の順になると思いますが、実験結果は違っていました。(2)、(1)、(3)の順に測定されたのです。運動の指令信号は、被験者が意志決定した時刻の0.35秒前に発生していました(『ニュートン』2012年5月号より)。

さて、この実験結果をどう解釈したらいいのでしょう。バガヴァンの教えを重ねてみると、真実が浮かび上がってきます。私たちは、自分自身の自由意志で動いているつもりですが、脳の中に浮かび上がる考えも、感情も、そして行動さえ自由意志は介在せず、まるでプログラミングされたロボットのように自動的に動いている体験者だということになります。

 

人生の体験すべてを受け入れて、ただ楽しむこと

例えて言えば、あなたは今、ジェットコースターに乗っているとします。あなたの期待に反してノロノロ動いているとき、大声で命令すれば速くなるでしょうか。あるいはキリモミ状態で落下し、走り続けるジェットコースターに、「怖いからもう止めて!」、「スピードをゆるめて!」と叫んだら、その通りに従ってくれるでしょうか。それは無理ですね。

では、どんな乗り方をしたら、最も楽しめますか?そうです。子どもたちがやるように、起きてくるすべてを受け入れて楽しむことです。激しく前後左右に揺さぶられるスリリングな体験に抵抗せず、そのまま体験することしかありません。そうすればジェットコースターのすべてを楽しむことができ、降りたら、また乗りたくなるほど強烈な体験をもたらします。

私たちの人生もまったく一緒です。あの3・11の東日本大震災を誰が正確に予測できたでしょう。また、例え予測できたとしても、その現象を回避することはできなかったのです。これまでも、これから先も、すべての体験は与えられ続けてきます。私たちは、すべてを委ねて目撃者としてそれを体験していくだけです。もちろん、この肉体もジェットコースターの乗り物と同じで変えることはできません。

私たちは何かになろう、何かになろうとしてきました。例えば、短気な自分を変えたいとか、消極的な自分をもっと積極的にしたいとか、あるいは、もっと人付き合いをうまくしたいとか、人によってさまざまな願望があります。決して今のままの自分を受け入れようとしません。そこに人類社会の悲劇があります。

自然界を見てください。人間になろうと、毎日、自発的に二足歩行をしている犬を見かけたことがありますか?語学の勉強をしている豚を見たことがありますか?数を数えられるチンパンジーが出現したりしていますが、それはエサをより早くもらうために、知恵がついたにすぎません。自然界の生き物は、自らをそのまま受け入れて暮らしています。

 

内側に創造主を招き入れて委ねてください

とても素敵な体験を教えてくれた人がいるので披露しますね。Rちゃんは落ち込みやすい自分を受け入れられず、自分を変えたくて、忙しい職場からやっとの思いで休暇を取って、念願の2泊3日の生まれ変わりワーク付きのアウェイクニングコースに参加しました。セミナーの中ではそれなりに体験し感動したので、もう大丈夫と思って日常生活に戻りました。ところがある日のこと、何事もなかったように落ち込んでいる自分を見つけました。「何だ、セミナーに行ったって何も変わらなかったじゃん」とガックリしてしまいました。と、そのとき内側からこんな考えがやってきました。

「確かに自分は変わらない。ただ体験を味わうようにとセミナーで言っていた。よ〜し、どうせなら積極的に落ち込むぞ」

と、積極的に落ち込もうとしたとき、内側から喜びがやってきて、落ち込むかわりに積極的になっている自分を発見したのです。Rちゃんは「今、起きてくることすべてをそのまま体験しようと思うようになった」と、楽しそうに語ってくれました。

私たちの真実は、精巧に作られた人型ロボットの中で体験している意識です。ロボットを変えることはできませんが、体験し、目撃し、楽しむことができます。あなた以外の何者にもなれないことを知っていてください。ロボットなら製造責任者に委ねるしかありません。ちょうど鉄腕アトムがお茶の水博士にすべてを委ねたように。あなたの内側に、あなたの創造主を招き入れ、そして委ねてください。ワンネス・メディテーションは、そのための最高のツールです。楽しんでくださいね。

またお会いしましょう。

(合掌)

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