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わくわくケビンのここだけの話
わくわくケビンのここだけの話

2013年10月号
平和の祭典、「2020東京五輪」決定!真の平和は自由で愛に満ちた思考から

NPO法人JOYヒーリングの会理事長・ヒーラー
中西研二(ケビン)

「再び、東京五輪決定!」で思うこと

2020年のオリンピックが、東京で開催されることが決定しました。

このニュースに歓喜の声を上げた人が大勢いたと思います。私も1964年の東京オリンピックのときが高校2年でしたから、うれしくて毎晩遅くまで新しく買ったカラーテレビに見入った記憶があります。中でも、大松監督率いる女子バレーボール、体操日本の名を高めた男子体操の快挙は、今でも脳裏に刻まれています。外国人選手でも、100メートルのボブ・ヘイズの力強い走り、男子マラソンのアベベ、水泳のショランダーの強さも忘れられません。そうそう、女子体操のチャスラフスカの演技の素晴らしさと美しさは、昨日のことのように覚えています。開会式でのワクワク感、閉会式での生涯忘れ得ぬほどの感動の涙は、私の人生の中でも大きな一ページになっています。

ですから、今回の決定を多くの人が喜び、日本再生のためのエネルギーとして、期待する気持ちもよく理解しています。しかし、私の記憶の中に大きな疑問符を投げかけた事件があります。それは、男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉選手の自殺でした。メキシコオリンピックの開催年(1968年)に「国民の期待に応えられない」として、自室にてカミソリで手首を切り自殺しました。享年27歳でした。

彼は東京オリンピック閉会後、「メキシコ五輪で金メダルを取ります」と宣言し、国民の期待を一身に背負いました。しかし、彼が勤務していた自衛隊の体制の転換により、満足のいく練習もできず、コーチとも離ればなれにされた上、椎間板ヘルニアになり手術。腰痛は改善されたものの、元の走りはできなくなってしまいました。彼の心中を察すれば、実直な自衛官ゆえに苦しんだ末の行為だったと思います。

この事件を知って、それまで私の中にずっとあった小さな疑問が、にわかに大きく心を支配しました。勝者の栄光の陰にある敗者の屈辱です。勝った人と負けた人にどれほどの差があるのだろう。人生のすべてを支配するほどに重要なことなんだろうか? 第一、勝敗を決めることがなぜ、それほど重要なのだろう。スポーツとは何だ。オリンピックとは? 本当に平和の祭典なのだろうか?

この疑問が、人間とは何か?人生とは?生きる本当の目的とは?などの問いかけへと発展していきました。

 

真の栄光とは?

折しも、今テレビでは『半沢直樹』というドラマが30パーセントを超す視聴率で話題を呼んでいます。私も観てみました。ご覧になった方はおわかりでしょうが、まさに「勝者の栄光と敗者の屈辱」を描いたものでした。それも日本のドラマとは思えないほどの激しい言葉のやりとりが心臓にグサグサと突き刺さり、後味がいいとは言いがたい内容でした。

どこかの教育委員会に言いたいのですが、『はだしのゲン』を学校図書館から閉め出すぐらいなら、『半沢直樹』を小・中学生に見せないように父兄に通達を出すほうが賢明でしょう。

人の栄光とは何でしょう。真の栄光とは?

人のDNAを研究していくと、すべてのDNAはつながっていて、たった一つのルーツに辿り着くそうです。だとするならば、すべての人類は兄弟姉妹ということになります。分かち合い助け合って共に発展することが、栄光なのではないでしょうか。勝者も敗者も、本当は発展もいりません。そのまま、あるがままでいいのです。努力も苦労も必要なく、人生を楽しめばいいのです。飛行機は確かに早く目的地に運んでくれます。しかし、路傍の草花を観察するには、歩くことが一番です。人にはそれぞれ特徴があります。それは誰かと比較して、どちらが優秀かを決められるものではないのです。

 

マインドの呪縛から自由になるには…

円谷選手の死によって、「平和」の本当の意味を知りました。そのことがシュリ・バガヴァンの深遠なる真理の探究に向かわせてくれました。バガヴァンのいうように、私たちは今、マインドにすべてを乗っ取られている事実に気づいていません。そのことに目を向けたら、アウェイクンドと呼ばれます。マインドに愛がないことは皆さんもよくご存じですね。いつも自分のことが中心で、決して他人には関心がありません。いつも自分だけが大切で、誰よりも重要なのです。このマインドが、オリンピックを作り上げました。ギリシャから始まったこの祭典は、ゼウスを崇めるための宗教行事として行われたようですが、内実は、当時の貴族が兵士や奴隷を闘わせ、賭か けの対象として楽しんだようです。いい機会です、内側のマインドを観察しましょう。考えがやってきたら、それを観てください。そして観察者として考えに支配されないようにしましょう。

安倍総理の国際オリンピック委員会での発言も、日本の国をアピールしようというマインドからのものです。立場が変わろうとも、私たちのマインドと同じだなあと思います。あなたも、自分の家族のためなら大嘘うそだってつくでしょう?安倍総理も変わりません。世界が平和になるために私たちが行うべき唯一のこと、それは、私たちすべてが目覚めて、マインドの呪縛から自由になることです。そうすれば初めて、マインドの反応としての考えではなく、自由で愛に満ちた思考がやってきます。私たちが目覚めることなしに、この世界が変わることはありません。それだけが、破滅に向かっている人類が「栄光」を手にする唯一の道なのです。

マインドから解放されない限り、私たちに愛はありません。愛に生きるとは、目覚めた人の生き方なのです。それがアウェイクニングなんですね。

(合掌)

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