トップページ > 特集 > 対談:大下伸悦氏×中西研二

対談:大下伸悦氏×中西研二 利他社会になるのだからみんなで農業をして好きなことをやりましょうよ

事業家であり言霊の研究・実践家の大下さんだからこそ、大変革の時代にあって、「この国で先祖代々受け継いできたものを壊すわけにはいかない」と始めた「グリーンオーナープロジェクト」。日本古来の種に注目し、自然体の農業を推進しています。「天の岩戸開きは間近」と。そんな時代だから「もう資本主義はやめましょう。みんなで農業をやれば困ることはなにもない」と。なんだかとてもワクワクしてきました。

利他社会になるのだからみんなで農業をして好きなことをやりましょうよ

大下伸悦氏×中西研二

大下伸悦(おおした・しんえつ)●1949年(昭和24年)岩手県久慈市生まれ。「21世紀幸塾」専務事務・(株)コスミックフォーラム代表取締役・新日本文芸協会顧問。24歳で港区六本木にブティックとデザイン事務所を開業。人事測定制度・PSA特性診断ツール等の開発や、小滝流水(こたきりゅうすい)の名で詩・俳句・俳画を発表するなど多岐にわたって活躍。現在はグリーンオーナープロジェクトに力を注ぐ。著書「母が遠くへ行かないうちに」「(講演録)つきの玉手箱」他。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネスディクシャインストラクター。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来15年間で18万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

全員がオーナーになるグリーンオーナープロジェクトとは?

中西 今日は新しい農業の形、グリーンオーナープロジェクト(GOP)を推進されています大下さんにお越しいただきました。今、日本の食糧事情は厳しく、農林水産省発表の日本の自給率も40%といわれていますし、「食糧危機がくるだろう」と騒がれています。そんな中、各地で農地プロジェクトが始まっていますね。

大下 今は地球が大きく変わろうとしている時期です。経済恐慌、金融恐慌ときて、それから生活恐慌が始まります。派遣切りなどは兆しですから、本格的な恐慌は今年の夏以降ですよ。こういうときこそ「日本人の先祖が本来持っていた千里眼を思い出しなさい。内面からそれを引っ張り出しなさい」といいたいですね。そして5千円で農家のオーナーをやりなさいと。

中西 5千円とは何ですか?

食糧危機?

最新刊『食糧危機?』
大下伸悦著/新日本文芸協会

大下 「グリーンオーナープロジェクト」の年会費です。グリーンオーナープロジェクトというのは農業のオーナーになって自然体の農業を広めていきましょうというものです。「農業のお手伝いに行きましょうよ」「できる人は自分の庭で1坪でいいからやってください」ということです。

例えばビルの屋上に菜園を造るスカイファーム(屋上菜園)やベランダ菜園で簡単に農地ができてしまう。別に排水もいらないし、ただ袋の土をいれてそこに種を入れるだけ。土が屋上に負担のかからない軽い土ですごく暑い夏場でも半月に1回の水遣りでいいんです。非常に楽なんです。

スカイファームではいろいろな野菜ができますが、特にサツマイモなんておすすめですね。下にバーっと広がりますから、屋上の下の階なんて夏場に冷房がいらなくなりますし、冬はあったかい。それを地域でやると地域の温度が下がります。ヒートアイランドもすぐ変わりますよ。

日本の就労可能者全員が自宅で1坪の庭園菜園やベランダ菜園、スカイファームのオーナーになれば日本の農地は6640万平方メートル増加します。自給率も上がってきますよ。

中西 種も普通の種ではないんでしょう?

大下 はい。種は昔ながらの自家採種で、在来種といいます。無肥料、無農薬、無除草剤で育った野菜や穀物は生命力が旺盛で虫食いがない。生体バランスの良い野菜や穀物には虫がよってこないのです。

そういう野菜や穀物から採った種ですから、雑草の中でも育つので、基本的には不耕起栽培です。種から始まる命と、土の中の微生物の命、それにかかわる人間の命が共振しあって、はじめて命が健康的に育まれるのです。

中西 私が感動したのは、キューバの自給率100%達成です。あれだけ経済封鎖されていたキューバがなぜ生き残れたのか。すごいなと思ったのは、道路脇の空き地や公園、各家庭のベランダすべてを農地にしてしまった。しかも政府は農業従事者を給与所得などの面でいちばん手厚く保護してやりきりましたよね。

大下 キューバは化学肥料を必要としない自然農のプロジェクトを国一丸となってやり成功をおさめました。キューバの土地でもできたわけです。もともと質の良い日本の土地でできないわけがありませんよ。

行ったその日から食べられる。もう資本主義はやめましょうよ

中西 今、職を失った人が農家に就職するという話が増えてきていますよね。

大下 でも結局、人を雇用するという発想は20世紀の発想です。そうではなく、一人ひとりが能動的に関わるんだというところに今きているんです。失業したから農業会社に勤めるというのでなく、農業のオーナーをやりなさいということなんですよ。

失業して私のところに相談にきたら、その翌日には無料で朝昼晩食べて、みんな笑顔で…という場所を紹介しますね。

中西 ええー? それはどういうことですか?

大下氏

「人を雇用するという発想は20世紀の発想です。そうではなく、一人ひとりが能動的に関わるんだというところに今きているんです」

大下 全国にあるエコビレッジに入るんです。エコビレッジとは自給自足の共生コミュニティーのことで、行く時は予約していきますが、その日から食べられます。農業は育つまで時間がかかると思っているでしょうが、十何年もたった自然の野菜をそのまま行った先の畑に移植していますので、もし17年の大根を移植すれば、その畑は18年目の畑になるのですから、すぐ食べられる。食べるのに困らないのです。

例えば、先日、和歌山県の山奥にある口色川地区(那智勝浦町)に行ってきました。ここには、あったか自然村というエコビレッジをつくっています。移り住んで15年になる方が「誰でも気楽に訪問できる村をつくりたい」という意向をお持ちだったので、応援するために通っています。三方を山で囲まれ、棚田が広がっています。みんな好きなときに訪問できます。ここで自然農の米や野菜をつくり、本物の命を頂いて、作業も共有します。そこには笑顔がよく似合います。全国に、このような利他共生、自他同然の世界を造ります。日本の農地に行くだけで親戚同然の付き合いのできる人ができますし、友達ができる。「これで食べていこうかな」と思えばそれができるんです。他にも世界的な運動としてWWOOF(ウーフ)という制度があり、日本にも支部があります。そこも「誰でもいらっしゃい。お金はいりません」というもので、あくまで労働力と食事、宿泊場所との交換でお金のやりとりはありません。また、直木賞作家の笹倉明さんの実家が兵庫県で、茅葺き屋根の家ですから、「茅葺きプロジェクト」をやろうと。そこは3棟あるんですが、ここも同じようにいつ誰が行ってもすぐ食べられる。勝手に食べて、手伝って、1カ月いても1日でもいい。ある女性は3日ごとに行ってもお金はかからないよと。そういう世界を作っていくんです。

失業したからといってあわてないで、誰でもできるそういうことをはじめましょうよ、もう資本主義をやめましょうよ…といいたいのです。

 

農業にも漁業にも大切な水

中西 本誌先月号でEM菌の比嘉照夫先生とお話ししたのですが、EM農法は日本よりも海外で必要とされると思いましたね。

大下 日本にはあまり必要ないかもしれませんね。日本は世界一の農地ですから。自然農とは、有機肥料も使わない農法のことです。有機肥料が水を腐らせる場合もありますが、自然農では健全な状態が保たれます。ハワイでは、アワビ養殖のために汲み上げた深海水を農業利用したところ、生育がすごかったそうなので、水に着目しだしました。

中西 そうですか。では、大下さんに、この「奇跡の水」を体験していただけますか。(…と、「浄水器を通した水」と「それをケビンが見つめた後の水」を飲み比べていただく)

大下 あっ! 味が違う!。

「私とにらめっこすると、メガネをはずしてもはっきり見えますよ…」と、ケビン。

「私とにらめっこすると、メガネをはずしてもはっきり見えますよ…」と、ケビン。

中西 私が見つめると変わる「奇跡の水」は深海水を使うまでもないんです。理屈は分からないんですが、野菜も大きく立派に育っています。会員さんの中に広島で牡蠣(かき)の養殖をしている人がいて、この「奇跡の水」を養殖場に撒(ま)いたら、その人の牡蠣だけノロウイルスにかからないし、稚貝も魚に食べられない。しかも、自分のところから流れ出す排水がすごくきれいになったという不思議なことが起き始めたのです。この奇跡の水一滴で、そこにある水を全部変えてしまうんですね。

大下 水の性質からいったらそうなりますね。まったくその通りだと思います。先ほどの和歌山県の口色川地区でアワビの養殖をやってみようかと考えているんですよ。それで深海水を使わなくてもいい方法を探しているんですが、今の話で「奇跡の水」は農業にも漁業にも使えるんじゃないかと感じたところです。

中西 ぜひ使ってください。奇跡の水はどんなものとも喧嘩(けんか)しないから、一緒に使われたらいいでしょう。

大下 今日はまた勉強させていただきました。

 

変化の後に「エ次元言霊」の世界へ

中西 今、経済恐慌、金融恐慌は社会全体を混乱させていますね。

大下 私はあちこちで「失業した瞬間に涙を流して喜びなさい。こんなチャンスはないんだ。やっと使命に生きられるんですよ」ということを言って回っているんですよ。今までは新卒の会社説明会で話したことはなかったんですが、今年は学生たちに「この現象は嵐に過ぎない。嵐が過ぎ去ったら真っ青な空が見えてくるから、そこを目指せ! こういう時代だからこそ物事に熱中し、好きなことをやりなさい」と。

円高なんて関係ない。月に1回、エコビレッジに行って草取りをしてきなさい。素敵な女性に会えるし、食べられるし…と言っているんですよ。日本人は理屈で分かっていてもなかなか動く人がいない(笑)。

中西 私も「失業こそ人生で自由になる大チャンスだ」と思っているんですよ。「人生の死期はむしろ就職したときだ」と(笑)。生活の危機というのはあるかもしれないけど、でもその代わり自由に生きられる。あとはその生活をどうするかです。それも誰かにあてがわれて喰うのではなく、自分が自由に選択する。そういう意味で、「グリーンオーナープロジェクト」というのは時機を得ていますね。

大下 今、私の言う「エ次元言霊」の世界に入ってきているのです。

中西 その「エ次元言霊」の世界とは国常立尊(くにとこたちのみこと)のお話で、みんなが分かち合う世界のことを言っているんですね。

大下 そうです。封印されていた言霊「エ」の神、国常立尊とその言霊を運用する神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)。その封印がいよいよ解かれると「エ次元宇宙」が活動を始め、利他の世界、自他同然の世界の想いによる社会になるということです。

今の世の中の急激な変化を見ても分かりますね。地球全体が数千年ぶりにチェンジしかかっているのです。その変化が、まず日本からだということです。中西さんが「いやしの村だより」2月号(「わくわくケビンここだけのはなし」)で「丑寅(うしとら)の金神(こんじん)」の時代に「インドから見て北東(日本)から新しい時代が始まる」ということをおっしゃっていましたが、これを読んで、私の「エ次元言霊」と一致したと思いました。なぜなら「丑寅の金神」は「エ次元言霊」の国常立尊そのもので、国の北東の神なのですから。いよいよ天の岩戸が開くときがきたと思っています。

中西 そして「丑寅」の寅は猫科で女性的なんですね。女性のエネルギーが開花してくるんでしょうね。

大下 そうですね。「グリーンオーナープロジェクト」で活躍する人も、特に60歳代の女性がすごい!(笑)。積極的なんです。彼女たちが時代を変えていくんでしょうね。高齢者が多くなっていく時代ですから、まさに日本の高齢者に神々から指令が下りたんじゃないでしょうか。

中西 あらゆるところで既存の価値観が変化していく兆しをはっきりと感じますね。嵐が過ぎ去った後の世界が今から楽しみです。今日はお忙しいところありがとうございました。

 

「いやしの村だより」2009年4月号掲載

このページの先頭へ