トップページ > 特集 > 対談:菊池静流さん×中西研二

菊池静流さん×中西研二「言葉(文字)は箱のようなものフタを開けると、宇宙の真理がつまっています」

『JOYヒーリングの会』でもおなじみの菊池静流さん。通訳、翻訳をされるかたわら、研究熱心な彼女は十四年ほど前から、言葉の持つエネルギー、宇宙の真理を研究・解明されていた小田野早秧先生に師事。その遺志を継ぎ、「言語エネルギー(命波―めいは)」について今も精力的に研究されています。今回、その集大成ともいえる『命波字分け集』という本を共著で出版されましたので、その驚くべき内容の一端をお聞かせいただきました。

言葉(文字)は箱のようなものフタを開けると、宇宙の真理がつまっています

菊池静流さん×中西研二

菊池 静流(きくち・しずる)●1945年、東京生まれ。母霊鷲が鎌倉に開いた佛眼宗霊鷲寺で育つ。20代半ばで結婚して渡米。アメリカで心理学を学ぶ。1984年に帰国。通訳翻訳業に従事。1995年に霊鷲寺住職となる。1998年コトバをエネルギーとして解析する命波学の研究会を開設し、現在に至る。著書に「天鏡(あめかがみ)」、「優しい生活」、「命波読本」。
ホームページ:http://www.iii.ne.jp/kikuchi/

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来17年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

字の中に宇宙の真理が?!

中西 いつも静流さんとは、気軽にお話しさせていただいていますが、今度『命波(めいは)字分け集』という本を共著で出されましたね。この本は実例がたくさん出ていてとても分かりやすいですね。

菊池 ありがとうございます。もともと私は光こ透と波は理論といって、言葉のエネルギーはどういったものなのか、エネルギー的な視点から研究・解明されていた小田野早秧(さなえ)先生に師事していました。そこの基礎講座でやっていることについて書かれている本は今まで出ていましたが、今回は漢字やカタカナを分解する「字分け」という手法を通して、そこに隠されている「天意」を読み取るというものです。

中西 「字分け」というのはあまり聞きなれないですね。

菊池 カバラ、数秘術、数かず霊たまなど数の研究はいままでされてきました。また、マントラのように音による音霊(おとたま)の研究もされてきました。しかし、文字を分けて真理を探るというのは過去にないですね。それを20世紀中ごろに初めて発見されたのが小田野先生なのです。分けてみたら「開けてびっくり玉手箱」(笑)で、宇宙の真理がちゃんとそこに込められていたんですね。

カタカナは日本にしかありません。ヂとヅを加えてもたった76字です。全部天の音を使って天のクリエイションに関係している言語です。カタカナという非常に簡単な形の組み合わせですべての漢字が作れますからね。宇宙の動きと構造と意図の三つがこの中に組み込まれているのです。最も単純な形でどのように宇宙の構造ができているかがわかり、非常に面白いですね。

中西 ここまで明確に解読したものがそれまでなかったのですね?

菊池 ヴェーダ(古代インドの経典)にもカバラ(ユダヤ教による神秘主義思想)にも真言にもありません。だから日本に真言密教を伝えた空海も知りません。小田野先生は暗号解読法ともいえる宇宙の森羅万象の謎を解明する鍵となる「天鏡図(あめのかかみず)」というものを天からいただいたのです。それを使って字を分けていくのです。そのノウハウが書かれています。

中西 すごい話ですね!

菊池 そうなんです。にわかには信じられないといわれるのですが、前代未聞であることは間違いないと思います。小田野先生が尊敬されていたアリストテレスやピタゴラスなどは数学者です。幾何学も数学も素晴らしいのですが、彼らは日本語を知りませんから、漢字の形が構造的に宇宙の形を表しているということを発見することはできませんでした。

「字分け集」では4章までが共著の4人各人の命波理論の解釈および字分けのノウハウについて、5章は各自が小田野先生による字分けをひとつ選んで、その意義とそれをどのように応用して生きてきたかという生き様も含めて構成されていますから、お役に立てると思いますよ。

 

「字分け」するそれは箱を開けること

中西 それを生活に生かして分かりやすく本にして展開したのは初めてですね。しかし、「字分け」に関してわれわれ凡人は、これをどう生活に生かしたら良いのでしょうか。

菊池 実際の例でお話させていただきますが、共著の4人の方の中の一人の子どもさんが髄膜炎に罹ってしまったのです。入院した吾が子の苦しむ様子を見て親として代わってあげたいと願いつつ、帰宅して必死の思いで字を分けたのです。その後病院に行ったところ、お子さんはベッドの上に座ってテレビを観ていたそうです。痛みもなく熱も下がっていたそうです。つまり髄膜炎という概念である言葉を字分けし、天意を読み取った際に解明した謎やその時に閃いた気づきが親である人には必要な学びだったのです。親が学んだことで意図は成就したので、結果的に子どもの病気という状況が解消してしまったのです。

中西 そういう風に働くのですか。それはすごい! では例えば「癌」と書いて字分けをすれば癌は消えるのでしょうか?

菊池 それはあり得ると思いますが、本当に納得できるだけの積み重ねが下地にないと、たぶん駄目でしょうね。髄膜炎の時は、「子どもだけは助けてください」という親心が字を動かしたというのがありますからね。

中西 つまり、文字の中に宇宙の真理が組み込まれていますから、それをバラバラにすることによって、その宇宙の真理を分散する、ということですか?

菊池 分散するのではないのです。私たちは文字を概念として普段使っているので、その概念の殻がすっぽりかぶってしまって文字の中身が見えない。だから例えば、「この箱の中に宇宙がありますよ。この宇宙は愛でできていますよ」といって箱だけ見せますと「ああ宇宙は愛ですか」とみんな思いますよね。ほとんどの人はそれでいいんですが、箱を開けてみて「愛とはどのような構造で素材は何で、その配列はどうなっているのか」、それを確認していったのが小田野先生です。文字はまとまっていると中身が分からない箱のようなものなのです。小田野先生は、宇宙という文字を「宇宙は愛だ」と言わずに、ふたを開けて中身を見るという作業をされたのです。

中西 なるほどね。要するに、「ひとかたまり」の概念を分解して理解するということですね。

菊池 中身を開けてね。そして理解すると流れ込んでくるものがあるんです。それが「納得」というもので、いろいろな過去の生活体験に照らし合わせてみて、「あのときにああなったのは、自分のこういう理解が足りなかったから」というように理解できるようになり、それが分かった時点で、その物事は解消していくのです。暗闇で悩んでいたところに光が射して、その状況がはっきり見て取れるということです。

中西 バガヴァンは、宇宙には想念体があって、その想念体に全人類の考えたことや味わったことが込められていて、そこから情報が流れてくるだけだから、「あなたの考えはない、あなたはただの概念にすぎない」と言っていますね。

菊池 流れ込んでくるものは「かたまり」なんですね。それ自体は箱のようなものでフタをされているので、たとえば嫉妬や恨みの構造は分からないんです。だからそれを開けてどういうものかを見ることができたら、それは恐れる対象でもなんでもない。当たり前の法則性の一環であるということが分かります。

 

言葉が先に生まれた

中西 そうすると、例えば「汝」という言葉は、右側がどうして「女」なのでしょうか?

菊池 女(おんな)は「音(おん)と名(な)」、「名(めい)は命(めい)」。さんずいはシで言葉という意味ですから、「命の音を持った言葉」ということです。

女は「音の命」で男は「音の光」。「音の光」が「音の命」にかかると、「命」の方は、四六時中霊性を開いていく働きを持っている。しかし父の働きはエネルギーがかかっても一瞬なんですね。私たちは、男と女というと性別という概念を持ってしまいますが、働きの違いだけなのです。それを分けることで意味を解明できるのです。

中西 すごいですね。男と女の本質がここにあるわけですね。言葉の持つ意味、力というものはすごいものですね。

宇宙の真理の謎解きを笑顔で話される菊池静流さんと

宇宙の真理の謎解きを笑顔で話される菊池静流さんと

菊池 ヴェーダの中にも言葉について重要なことが書かれています。

ヴェーダというのは「知識」という意味で、紀元前1500年ころから2000年間かけて、今で言うチャネラーのリシ(聖賢)に降ろされてきた智慧が口伝で代々弟子に伝えられて来ています。今でも口伝は行われているそうですが、膨大な量だそうです。そのうちの一部が編纂され文章化されたものがヴェーダと呼ばれている古代インドの経典なんですね。祭典や儀式、神を降ろす方法などが全部書いてあるんです。

その中に、暗黒で有も無も何もなかったところにヴァーチューという言葉を司る女神が出来た。その女神が「創造する父(男神)を生んだ」と書かれています。つまり、「言葉は創造主を生んだ」ということですね。言葉が先にあったということです。

中西 聖書の「はじめに言葉ありき」は、まさにその通りなんですね。

菊池 ヴェーダを学んだ空海も『声字実相義』でこう書いています。「あらゆるものは言葉によって表現されている。言葉によって表現されていないものは、在っても無いのと同じ。だって無いんだから」(笑)と。そして、「その言葉が明らかになるのは文字によって明らかになる」と。そして、「すべての言葉は発声することでエネルギー(力)が出てクリエイション(創造)に関わっている。その意味するところ(語意)は、字に顕現されている」と書かれています。ただ、空海も字そのものは検証していないんです。空海の時代から20世紀の間に、誰も字に意味があることを、そして字そのものを検証することで真理を解明しようとしなかったことは不思議です。

中西 小田野先生が20世紀になって初めて検証したというのがすごいですね。

菊池 先生の「天命」ですね。ヴェーダに「ブラフマンと一体になるため、マントラ(創造の音)という弓を用いて、自己(アートマ)という矢を制御し、標的(ブラフマン)を射る」と書かれています。「音を矢として射るのは人間だ」と言うのです。それが小田野先生だったのですね。

 

お互いが光り輝くために…

中西 結局、それを解明したのが日本だったのですね。

菊池 インドは多くの叡智を天から頂いたのですが漢字は頂いていませんから、因となって渡す(因度=インド)役割なのです。その叡智を中国で漢字にし、それが日本に渡ってカタカナ、ひらがなになって花開いたのです。最後に受け取った日本ではヘボン式ローマ字表記と漢字、カタカナ、ひらがな、そして仏教という形になって音と智慧として全部揃ったのです。

中西 日本で読み解いて世界に発信するんですね。静流さんは世界を歩いてこられて「日本人はとても優しい」とおっしゃっていましたが、なぜそうなのでしょうか。

菊池 脳の構造の違いですね。世界で唯一、右脳と左脳に優劣がない両方同時に働いている脳を持っているんです。他の民族は右脳優先か左脳優先で、日本人のように同時に使っている民族はいないということです。こういう脳は不協和音をあまり上手にこなせない(笑)。諍(いさか)いが嫌いなんですよね。和んでいる状態を好むんです。

中西 「和む」ためには、私たちも日本人のそういう特性をよく知っていることが大切ですね。そうすれば、その特性ももっと生きてきますからね。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2010年5月号掲載

このページの先頭へ