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対談:菅野文雄氏×中西研二『「食べないといけない」生活から「食べなくてもいい」毎日に』

JOYヒーリングの会員でもある菅野さん。ほとんど物を食べなくなって7年目になるといいます。世の中に流布するダイエットのように自分を抑えて食欲を絶つものとは違い、「食べない生活」を宇宙的に楽しんでいるようです。食べない生活とはどういうものか、大変興味深いお話をうかがいました。

「食べないといけない」生活から「食べなくてもいい」毎日に

菅野文雄氏×中西研二

菅野文雄(かんの・ふみお)●福島県伊達市生まれ。25歳の頃から10年ほどフリーの商業デザイナーとして糊口をしのぎ、その後、全国展開二百数十店舗の販売業の宣伝部でポスター、ポップ、コピー等の企画、制作で25年ほど過ごす。数年後に必然かつ運命的に中西研二(ケビン)さんに邂逅することができ、今の生き方をスタート。現在に至る。
趣味/
・大型バイク(700cc)で日帰り温泉回り
・年に2回ほど、2〜3,000m級の登山
・読書(スピリチュアル系)
・不食でも健康で、お陰で300回を超える献血

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来18年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

本当に食べていないの?! 驚くほどの効果

中西 菅野さんが不食を始めたきっかけを教えてください。

菅野 きっかけはケビンのおかげなんですよ。8年ほど前にJOYヒーリングの会に入会しまして、1年ぐらいたって『神々の食べ物』(ジャスムヒーン著・鈴木里美訳・ナチュラルスピリット刊)という本をケビンから紹介されたのです。「神々の食べ物ってなんだろう?」と興味を抱きました。読んだら10年間ほとんど物を食べていない人の話で、なんだか自分にもできそうな気がしました。それで始めてみたんです。1週間くらいして友人に「もう1週間食べていない」と話したら「嘘だろ」と信じてもらえなくて。1週間なんてあっという間に過ぎたからよく覚えています。

中西 すごいね。でもダイエット目的で始めたら体への悪影響はあるんじゃないですか?

菅野 それはやめたほうがいいと思いますよ。人間には食べる喜びがあるから普通はやめられないでしょう。私はもともと20年くらい前から肉は食べていませんでした。それから次第に魚も食べられなくなって、ずっとベジタリアンの生活をしていました。そういう段階を経ています。普通は3日目くらいに胃袋が悲鳴をあげるのではないでしょうか? 突然始めたら危険です。私の場合は4日目くらいから精神力が空腹を抑えるようになって、1週間で空腹感もなくなりずっと続けることができました。

中西 体に変化はありましたか?

菅野 五感がすごく敏感になりますね。例えば味覚。物を食べなくなると舌を使うことが少なくなるのですがその分、舌の感覚が優れてきたのだと思います。それから嗅覚も敏感になってタバコの煙をかぐと窒息しそうになります。

中西 敏感になってきたのはいつごろからですか?

菅野 始めて1年前後くらいです。

中西 その時はまだ少しは食べていたのでしょう?

菅野 最初の3カ月間は、朝はニンジンジュースを飲んでいました。それ以降はほとんど食べていませんが、ただ塩は摂っています。だけど塩だけ舐めるのはむなしいじゃないですか。やっぱり人間には歯がついていて咀そ嚼しゃくする喜びがありますから。咀嚼すると脳の活性化にもなりますしね。だからお新香は今でも食べています。もともと1回につき30〜50回噛んでいましたが、不食になってからはなおさら咀嚼の喜びを感じながら噛むようにしています。

ほかに一切食べないようにしているわけではなく、たまに好きだった食べ物を見ると「どんな味だっけ?」と興味本位で食べてみることがあります。すると体のほうが「変なもの食べるなよ」と答えてくるのです。それでも体の言うことを無視して食べると体が怒りますね。いろいろ症状として現れてきて、体が変容しているのがわかります。だから何がなんでも食べない、というよりは自然と体が受け付けなくなってきました。

中西 体力が落ちるということはないですか?

菅野 不食の生活を始めて1ヶ月くらいたったある日、お風呂に入る時に鏡の前で裸の自分を見て愕然としました! 骨に皮と少しの肉がついているだけだったのです( 笑)。私は大型バイクに乗るのが趣味なのですが、体力が低下してバイクを動かすことができなければ不食はもう無理かな…と諦めかけました。そんな時にある健康雑誌を読んだら、そこに「筋肉をつけるにはきな粉がいい」と書いてありました。

中西 要するにプロテインの働きをするわけですね。

菅野 そうです。それできな粉を豆乳に混ぜて一緒に飲むようにしたら1ヶ月くらいで筋肉がついてきました。ですから今は、朝のコーヒーと、夜は豆乳ときな粉、それにお新香というメニューです(笑)。

中西 菅野さんはとても不食を実践されているとは思えないくらい体力がありますね。

菅野 そうですね。不食を始めて半年後に富士山に登り、高山病にかかってしまった妻のリュック、20キロも背負いながら頂上まで行きました。それから毎年富士山の4つのコースを登って、すっかり山登りが趣味になりました。ほかには、途中歩くこともありましたが、フルマラソンも完走しました。やはり一度は出てみたかったので…。

中西 すごい体力ですね。病気のほうはどうですか?

菅野 昔は扁桃腺肥大だったのでよく風邪をひいていましたが、不食を始めるようになってからほとんど風邪をひかなくなりました。薬も飲みません。それから視力も上がりました。水晶体の検査をしたことがありますが、両目ともほぼ最高の値でした。加齢とともに濁っていくのが通常なので「ありえない」と言われました。

中西 菅野さんと会うのは久しぶりですが、確かに若返った感じがしますね。

菅野 そうですか? よく病気がちの人に「なんでそんなに元気なの?」と言われますけど、体内に毒(害になるもの)を入れないから新陳代謝がスムーズになり、細胞が活性化するのではないですか。体に合わないものを入れると細胞がすぐに反応しますからね。自分の60兆個の細胞と常に会話をすることはものすごく大事なことのようです。それをすごく感じます。だから不食をするようになって、真我とのコンタクトが楽にできるようになりました。

中西 なるほど。

 

人間も植物のように光合成で自給自足

中西 普通のおじさんが無理しないで普通にやっているというのがいいですね。菅野さん自身は不食を体験されて、食べないでも元気でいられるメカニズムをどう考えていますか?

菅野 確かに不食をしてから体が変容してきています。不思議に思うことも多いのですが、実践していくうちにいろいろ勉強をしまして私なりに答えが見つかりました。

普通、光合成は植物がしていると教えられています。太陽エネルギーを使って二酸化炭素から有機物を合成すると。人間も動物も植物が光合成で作り出したものを食べて排泄し循環する。森羅万象、すべてワンネスでつながっているということですね。でも、実は人間も立派に光合成をやっています。ビタミンDというのは人間が太陽に当たることで生成されると言われていますが、それも光合成ですよね。ビタミンDだけが光合成で生成されるなんておかしな話で、人間の体内では様々な栄養素がある種の原子転換をしているのではないでしょうか。例えばマグネシウムは普通野菜の中にある葉緑素から摂取しますが、血液中のヘモグロビンからマグネシウムを生成することもできます。たんぱく質は大気中の78パーセントの窒素から転換できます。

そうやって人間も食べなくなると次第に植物と同じように光合成で自給自足できる仕組みを兼ね備えているのだと実感します。だから、この地球上の生き物は太陽の光がなかったら生きていけないのです。生きる基本はみんな光合成にあるということがわかりました。光合成が地球のすべての生き物を生かしてくれているのです。ありがたいことです。これからは人間も直接光合成して生きられる時代になるのではないでしょうか。

中西 いよいよそういう時代が来たのでしょうか。

菅野 それから私たちの細胞内のミトコンドリアですが、ミトコンドリアは日々のエネルギーを作り出すほか、老化の原因となる活性酸素を抑える働きをする非常に重要なものです。そのミトコンドリアはカロリー制限しているほど増えるということが研究でわかったそうです。ですから人は食べなくなるとミトコンドリアが増えてきて、少ない栄養素で効率よくエネルギーを生産する仕組みになっているそうです。不食をするということは最低限のエネルギーで生かされているということですよ。

 

アンバランスからバランスのとれた人間への進化

菅野 これから私のように食べなくても生きられる人間が増えてくると世界が変わってくると思います。

中西 それはありますね。まず飢餓がなくなります。食べなくてはいけないというのは人間が作った概念ですから。その概念を取り払えば飢餓はなくなると思います。

菅野 そうなんです。人間は食べなくても生きられるという遺伝子によって構成されているということに気づけばいいんですよ。そうなったら経済原則がひっくり返っちゃいます。食べ物だけでなく医者も要らない、薬も要らない…。どんどんシンプルになっていきますね。もともと人類がアフリカの大地に誕生した時はそうだったのでしょうから。でも知的な部分だけがどんどん進化して精神的な部分が置き去りにされてしまった。

これからはもっと精神的な部分を進化させないといけません。それが今の地球を取り巻く問題だと思います。知的な部分ばかり進化してきてアンバランスな状態なのです。

そういうアンバランスな状態で自分だけがよければいいとやってきた結果がいまの世界です。人間の本質は肉体ではないということに気づき、欲望の世界から脱出するひとつの方法として不食の生活の必要性を感じます。

中西 そうですね。普通に食べている人が突然不食を始めるのは危険かもしれませんが、食べなくてはいけないという概念がなくなるだけでも多くの人に影響すると思います。

これからの世界、当たり前だと考えられていた概念がどんどん覆されて、真実に近づいていくのでしょうね。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2011年11月号掲載

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