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宇賀俊之氏×中西研二 『「食べた人が感動する野菜」を提供したい』

放射能汚染により日本中が不安とストレスをかかえ、特に食べ物に対しては、「太陽をいっぱい浴びた野菜がほしいけど汚染された野菜は買いたくない」という苛立ちが日本を包んでいます。JOYヒーリングの会でも活躍された宇賀さんが、これまでのステビアビジネスで培った経験から、「元気の出る、おいしい野菜」を生産者から直接消費者に届けるという新しい取り組みを始めました。

「食べた人が感動する野菜」を提供したい

宇賀俊之氏×中西研二

宇賀俊之(うが・としゆき)●1960年、千葉県生まれ。東京農業大学卒業後、船橋市民生協(現ちばコープ)に入り流通を学ぶ。88年より農業に携わり、98年(株)ジェービービーに入社、ステビア農業資材の研究員に。東北大学や千葉大学との共同研究、住友化学(株)との商品の共同開発に従事するかたわら、農水省後援の食のイベント「ニッポン食堂」にも参加。09年、「ニッポン食堂」主催メンバーと同名の会社を起業。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来18年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

安全・安心な野菜を欲しい人のために…

中西 宇賀さんはJOYコミュニケーションズ(株)の初代社長でヒーラー、ディクシャギヴァーでもあり、長いお付き合いになります。

今回、安全・安心野菜の宅配、いわゆる産地直送販売を始められましたが、どのような経緯があったのですか。

宇賀 私はステビアという植物を使った健康食品とステビア農業を開発する会社で働いていました。そのとき全国の有名な農家のほとんどを訪問したのですが、彼らは素晴らしい農作物を生産しているのに社会的に認知されていないことを知ったのです。それで非常に残念に思っていました。そんなとき、中西さんの奥様の明子さんから鳥に食べられて葉先がギザギザになった小松菜をいただいたのです。それを食べたら体調が良くなったので、小松菜の持つエネルギーを実感しました。それで「野菜の持っているエネルギーってすごいな!」と感動したのです。その体験がきっかけになり、よく知っている安全・安心な野菜を作る農家から仕入れた、美味しくてエネルギーに溢れた野菜をたくさんの人に食べてもらおうと宅配を始めました。

中西 素晴らしい農作物を作っても認知されないというのは、農協などを通して他の野菜と一括されて流通されてしまうからですか?

宇賀 それもありますが、生産者と販売者の野菜に対する考え方のギャップもあります。農協や大手流通業者としては平均的な作物がベストだと考えるので、手塩にかけていいものを作っても割りに合わないとやめてしまう農家が多いのです。ですから生産量は少ないけど安全・安心な農産物を作る農家とそれを求めている人との橋渡しになればと…。

中西 実際やってみてどうですか?

宇賀 やはり需要と供給のバランスを取るのは難しいです。でも師匠とか、神様といわれるような農家が栽培した野菜セットが届いたときの驚きと感動はやはりすごいものがあります。

 

健康な野菜は健康な自然から

宇賀 私の扱う野菜は100%有機栽培というわけではなく、収穫までに1、2回農薬を使うこともあります。でもさまざまな試験で残留農薬のチェックをしても農薬が検出されません。食べると元気になる不思議な野菜です。

農薬を使うことには賛否両論ありますが、本当に困ったときに予防接種的にちょっと使うことで畑が全滅するのを回避できます。さらにステビアを使うことで、その野菜の生命力を健康に生き返らせることができます。ステビアは農薬を分解する力もあります。だから、私のところの野菜は完全な無農薬ではないですが、確実に美味しくて「食べた人が感動する野菜」なのでリピーターがどんどん増え続けています。

中西 結局、ステビアが地中のバクテリアを元気にするということでしょうか。

宇賀 いろいろな大学との共同研究でも、バクテリアに関してはなぜこんなに活性化するのかわかっていません。でも現実としてこれを否定することはできません。

中西 有機農法をしていた福島の農家の野菜を大手の企業が買い取ったところ、行政から差し止められてしまったそうです。でも放射能検査をしたところ残留放射能の数値はゼロだったということですが、あれも地中のバクテリアが強いということなのでしょうか。

宇賀 京都大学原子炉実験所の小出裕章先生にそのことを伺ったのですが、「どんなに素晴らしい効果が顕現されたとしても、今の科学ではバクテリアによって放射能が消えるという理屈は成り立たない」とおっしゃっていました。それで私たちもバクテリア説を言わないようにしていますが、有機やステビアが影響しているという実感はあります。

中西 確かにステビアを使ったり土を大切に育てている農家の野菜は放射能の影響が少ない気がしますね。静岡で28年間有機農法でお茶農園をやっている向島園さんのお茶も、放射能は上から降ってきますから数値は出てきましたが、隣の畑のお茶とはその数値に雲泥の差がありましたね。

宇賀 茨城でもステビアを使った野菜は、そうでないものと比較すると放射能数値は劇的に違いました。

中西 やっぱり何かあるんですよ。

宇賀 自然の英知は人間の力などとても及ばないですよ。千葉大学薬学部名誉教授の渡辺和夫先生は漢方の大権威ですが、「漢方薬の中には攻撃的な物質もあり、またそれを和らげる物質もある。その一つの中にすべての物質があり、うまくバランスを取って相互に作用し合っている。そうした自然の英知にはすごいものがあり、人間の力などとても及ばない」というようなことをおっしゃっていたので驚きました。そういう意味でステビアやEM菌など自然のものを活かすということは賛成だし、応援したいと思います。

中西 結局、私たち人間が健康でいるには、自然が健康であるということが絶対的な第一条件ですからね。その自然によってできた健康な野菜を食べることは、人間にとっても健康の基だということですね。

宇賀 そうだと思います。自然の中で植物が普通に育たないところでは、人間も生きられないということですね。だから人間の都合で自然をみるということは、根本的に間違っていると思います。

中西 人間の都合で自然を壊していますからね。

宇賀 そうです。それでまた、人間の都合でその自然を元に戻そうとするなんて無理ですよ。

中西 宇賀さんのところでは、どの地域から野菜を仕入れているのですか。

宇賀 運賃の問題もあって、基本は関東の茨城、千葉です。他に、冬場、夏場のバランスをとるために北海道、九州のものを。また原発事故以来、どうしても小さいお子さんのために関西のものをということで山陰からも仕入れています。でもやっぱり地元の野菜を食べるのが基本ですね。

中西 身土不二、地産地消ですね。それが一番いいことなんでしょうね。

宇賀 そう思います。以前、中西さんが「もし手を切って血が出たとしても、その辺にある野草はみんな血止めの効果があるから使ってごらん」とよく話してくれましたが、それを実感します。いろいろな意味で植物は人間を支えようとしているのだと感じます。

中西 たぶん、私たちに植物の世界がわかったら、人間はもう植物に還るしかないと思うほどに、植物は私たち人間をケアしていると思うのです。

宇賀 植物と付き合えば付き合うほどますますそのように感じます。

 

TPPにも負けない農家と消費者を結ぶ信頼関係

中西 大手が相手にしないような少量生産の農家が立派な農作物を作っているのに、流通できないであきらめているということですから、宇賀さんのおやりになっている事業は大きな意味がありますね。

宇賀 ありがとうございます。最近、飲食店に規格外野菜の提供を始めました。

今までちょっと大きすぎるとか、形が悪い野菜は売れなかったのですが、煮込み料理に使えば見栄えは関係ありませんから。これだと需要者は安くておいしい野菜が買えるし、農家は野菜を選別するという非常に手間のかかる作業を省いて、採れたものをそのまま出荷できる。これからの目標は畑でできたものを全部買ってもらえるようにすることです。仕分けは料理人に任せます。

それからステビアも使用して、美味しくて農薬の毒性も減らした野菜をPRしていくことです。これは野菜の流通の新しい流れですね。大きな生産団体が「一緒にやろう」と言ってくれています。

中西 TPPの問題で農家の存亡に関わると騒いでいますが、そういう形で生産者と消費者を繋げていけば影響は受けないのではないですか。

宇賀 そうですね。野菜を通して消費者と喜びを分かち合っている生産者の方は影響を受けないと思います。

中西 今回の放射能汚染では、消費者は本当にストレスを抱えてしまいました。スーパーでは売れない東北の野菜を別の県産として売ったり、関東の売れ残った野菜を安く仕入れて、偽装して関西に持っていったり。こういうことがまかり通っている時代なので、消費者はスーパーで野菜を買うのに決断力を要求されるわけです。行政の放射能検査も信用できないし、国民の怒りがだんだん強くなってきています。

そんなときに生産者と密着した安全・安心な宇賀さんの野菜が提供されることはとても幸せなことです。

宇賀 責任重大ですね(笑)。

中西 ぜひJOYヒーリングの仲間に紹介したいですね。お米は斉藤さんと千田さんが独自に放射能検査をして安全を確認してくれましたし、そこに宇賀さんの野菜も提供してもらえれば基本的に生きていけますからね。今日はありがとうございました。

(合掌)

参考リンク:さいとうさん家のお米・ちだ米 放射能測定結果(いやしのむらわくわくショップ)

「いやしの村だより」2012年1月号掲載

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