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対談:白鳥 哲氏×中西研二「自他を乗り超え、ともに地球の蘇生へ」

映画「祈り〜サムシンググレートとの対話〜」は公開と同時に話題となり、海外の映画祭で数々の賞を受賞し、今もロングラン上映されています。しかし企画当初は「祈り」というテーマがタブー視され、資金が集まらない中、監督の白鳥哲氏は「このテーマはこれから必ずくる」と確信を持っていたそうです。その未来を見据える視点から、白鳥氏の今後の活動をお話していただきました。

自他を乗り超え、ともに地球の蘇生へ

白鳥 哲氏×中西研二

白鳥 哲(しらとり・てつ)●映画監督・俳優・声優・地球ヴィジョンクリエイター。文学座の俳優として活動しながら1998年から本格的に映画制作を開始。2006年に劇場公開された「ストーンエイジ」では、引きこもりの問題を独自の視点で描いた。2008年劇場公開の「魂の教育」では右脳開発第一人者七田眞氏を、また2010年劇場公開の「不食の時代」では一日青汁一杯で15年以上生活を続ける森美智代さんを追ったドキュメンタリーを製作するなど常にインパクトのある問題提起をし続けている。2012年9月から公開中の「祈り〜サムシンググレートとの対話〜」は現在もロングラン上映され、スペイン・マルベーリャ国際映画祭でドキュメンタリー部門受賞、ニューヨーク・マンハッタン国際映画祭でベスト・グローバル・ドキュメンタリー・グランプリ、カリフォルニア・フィルムアワードで金賞、インドネシア国際映画祭で入賞など多数受賞する。
現在、次回作「蘇生」製作基金を急募。
http://OfficeTetsuShiratori.jp/

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来20年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は7名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

これからのコミュニティとは…

中西 映画「祈り〜サムシンググレートとの対話〜」や本を拝見させていただき、今日はその監督である白鳥さんにお会いできるのを大変楽しみにしてきました。また「地球蘇生プロジェクト」という地域コミュニティを企画されているとお伺いし、私達もワンネス・コミュニティを立ち上げているところなので大変興味がありました。

白鳥 ワンネス・コミュニティについて私もいろいろ知りたいです。教えてください。

中西 まだ場所もこれから決める段階ですが、入居の条件が一つ決まっているのです。それはアウェイクニングしていること。エゴ同士のぶつかり合いは必ず分裂が起きるので、目覚めていないと残念ながら住めませんが、目覚めている人なら誰でも住めます。でも求める人はその施設の中でコースを受ければ、アウェイクニングできます。

白鳥 それは一緒に共同社会を作っていくような形ですか?

中西 はい。他の社会と隔絶するようなことは一切なく、地域社会とともに生きる共生社会です。ただ地域社会の人たちが「あんな風に生きたいよね」と思ってもらえる場所にしたいですね。

白鳥 素晴らしいと思います。私達が考える「地球蘇生プロジェクト」は、一つのコミュニティから人類と地球が共存できるような、未来につながる社会を実現し、それをモデルとして世の中に発信していくという思いで今進めています。そこで重要なポイントがあります。ワンネス・コミュニティと同じように「自他を乗り超える」というところです。自らを浄化し、自主独立するということを一番に掲げています。自他を乗り超える意識がないとどうしても分離意識が発生します。そこからいろいろな軋轢(あつれき)やら既得権が生じて問題が生まれてきます。

例えばこのプロジェクトの大きな柱の一つにフリーエネルギーの実現があります。実は日本にはすでにフリーエネルギーの技術はたくさんあります。しかしそれらが実用化して普及するに至らない理由の一つは、この「自他を乗り超える」ことができないからだと思うのです。そもそもフリーエネルギーというのは自他を乗り超えた人たちが使えるエネルギーなんです。それができていない人たちには、怪しまれて拒絶されたり、自分のものにしたり、利権絡みで潰そうとするわけです。もう一つの大きな柱が「ギフト経済」と呼んでいますが、与える経済への移行があります。実際、その仕組みで10億円ほどのお金を回している起業家もいますが、お金もエネルギーですから与えれば戻ってきます。

例えば「恩返し食事会」というのを開催しています。初回は私が皆さんを食事に招待するのです。場所代や食事代でお金はかかりますが、次に開催する以上のものが戻ってきています。そういう与える喜び、循環する感覚を皆さんに体験してもらっています。その経済活動を理解できるようになると新しいモデルが生まれると思います。

自分が社会活動と無関係ではないと気づくと、現在の産業構造は70億の人間が崖に向かって一直線に向かっている状態だということに気づくと思います。どんなに素晴らしい人格の人でも、現在の産業構造に乗っている限り誰かをビジネスで傷つけているわけです。例えば携帯電話をみんな持っていますが、あれに使われているレアメタルのために、どこかアフリカの地で少年兵が生み出されている構造になっているのが現実なのです。

そうしないための経済構造を作っていかないといけないですよね。

 

闘病生活を通して自己を浄化していく経験

中西 大変共感できることばかりです。白鳥さんが地球規模の癒しをテーマに取り組まれたのは、いつ頃からですか?

白鳥 6年前に脳腫瘍になったのがきっかけです。腫瘍ができた位置の影響で舌が動かなくなり、激しい頭痛におそわれ、筋肉も失われていきました。最初は「なんで僕が…」と悲観してました。そのうち、腫瘍ができた原因となる意識の問題にフォーカスし、それをありのままに受け止める、味わい尽くし、肯定し続けるということを始めたのです。そしてある段階からそれを許し続けるということを始めました。すると日々悪くなっていった身体が、徐々に回復してくるのがわかったのです。実際の体験を通してその現象を受け入れた時、「すべては自分が生み出しているものなんだ」ということがはっきりわかったのです。そのことを理解したら、次は、過去の問題もすべて「いまここ」にあるんだ、とわかりました。

もっと言えば自分の問題だけではないのです。当時波動カウンセリングを受けると、そこで「百日咳ウィルス、インナーチャイルド(母親との関係)」と検出されたのを知り、直感的に自分がお腹の中にいる時の母の問題がでてきているんだな、と感じました。

すぐ母にその当時のことを聞いてみると、やはり私がお腹の中にいる頃、百日咳を患っていたそうなんです。でも母の義理の両親は大変厳しい方だったので、そのことを言えずに黙っていたそうです。それを聞いて、その時の母の思いを全部受け止めていきました。「お母さん苦しかったね」と、母が感じるであろう感情を全部表明していきました。それから「お母さんは何も間違ってません。お母さんの立場なら誰だってそう思います」「おじいちゃん、おばあちゃんに代わって謝ります。許してください」と、心から謝ったのです。母は涙を流して、それから私の腫瘍の痛みがひいていきました。

そのとき気づいたのです。母の問題だけど自分の問題でもあるんだ、と。さらには後ろに連なるご先祖様の問題も自分の問題だということに気づいたのです。その問題も受け入れて。意識の世界では時空がないから、それぞれが絡み合って、いまここに問題が生じているんだとわかった時、地球とも無関係ではいられなくなったのです。さらに宇宙とも無関係でないことも。我々人類が地球にどれほどのダメージを与えているか考えたとき、人類の問題なら自分自身の問題であると自然と思えていったのです。

そういう地球と人類の未来を考えていったとき、「蘇生」というテーマに向けて動き始めることを決意しました。

中西 地球の蘇生とは大変興味深いテーマです。具体的にどんなことをされる予定なのですか?

白鳥 例えば放射能問題があります。私はたまたま2011年に飯舘村に入村する機会がありましたが、その放射能汚染の厳しさは想像以上でした。生命に対する厳しさです。大変ショックを受け、この問題をどうしたら解決する方向に向けられるのだろうと思っていたときに、琉球大学の比嘉照夫名誉教授が、高濃度汚染地域に有用微生物の散布実験をしているのを知りました。その結果に驚きました。2万ベクレルのセシウムが散布後2カ月で5000ベクレルまで下がっていたのです。

それから微生物のすごさに興味を持ち、いろいろと調べていきました。本当に微生物ってすごいですね。放射能が降り注ぎ、メタンガス、濃硫酸…ありとあらゆる汚染の極みにあってとても生命が住める状況になかった40億年前の地球で、微生物が無機物を転換して酸素を作り、大気を作り、生命溢あふれるこの生態系を作ってくださったわけですよね。学習していくうちに、放射性物質を発酵させる微生物だとか、PM2・5で有名になった硫化水素を水素とタンパク質にわけてくれる微生物だとか…。人類が現在、地球にダメージを与えていることに対して、太古の時代から存在する微生物たちの力を使って対応し、地球を蘇らせていくという希望的なものが見えてくるのです。それが、大きな道筋になっています。

その微生物を生み出すのは水ですが、その水も地球を蘇生させる大きな役割があって、水と微生物が次の映画「蘇生」の大きなテーマになっています。

 

世の中を作っているのはヴィジョン

中西 コミュニティに地球の蘇生…。

同時発生的にいろいろなところで同じようなムーブメントが起こり、それがいま大きな流れになっていますね。扱うテーマは大きいのに、「実現しないわけがない!」という気になりますね(笑)。

白鳥 本当にそう思います。

いま「地球蘇生プロジェクト」にむけて、そのヴィジョンに従って映像制作をしています。

世の中を創っているのはヴィジョンだと思うのです。歴史を振り返っても、空を飛びたいヴィジョンが飛行機を作り、月に行きたいヴィジョンがロケットを発明しましたよね。私達のヴィジョンが世界を作っているんです。地球と共存していくヴィジョンを多くの人と共有していくことで世界ができていくのだと思います。

中西 ますます今後が楽しみです。今日はお忙しいところありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2013年7月号掲載

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