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対談:春名伸司氏× 中西研二 「病気になっても病人にならない」ことを多くの人に伝えていきたい

2000年に末期ガンを宣告された春名氏は、それまでの自分の生き方や考え方、すべてを見直し、病気と心には深い関係があることを身をもって体験されました。手術は奇跡的に成功し、その後も再発なく元気に生活されています。現在は「NPOいきいき健康長寿研究会」を主宰し、いまもガンの恐怖と闘っているガン患者の方々のために活動をされています。

「病気になっても病人にならない」ことを多くの人に伝えていきたい

対談:春名伸司氏× 中西研二

春名伸司(はるな・しんじ)●2000年、42歳の時、中咽頭ガンIV期と告知され、14時間の手術後1週間の植物状態を経験する。ガンになったのは偶然ではなく、原因は、自分の生き方にあったと気付く。
現在、自分の体験をもとに、体験談の講演、幸せに100歳を生きるためのワークショップを行う。NPOいきいき健康長寿研究会主宰。
ブログ http://ameblo.jp/19971716/

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来20年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は7名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

悲しい遺伝子を自分が変える

中西 「NPOいきいき健康長寿研究会」を主宰されていますが、ご自身の体験でなにかきっかけがあったのですか。

春名 私は13年前に中咽頭ガンの末期だとわかりました。それまで、病院とは無縁の暮らしをしていたし、子どももまだ小さく、家も建てたばかりで人生これからというときの告知だったので途方に暮れてしまいました。そこで初めて命というものに真剣に向き合って、自分にはまだ生きる理由があると強く思ったのです。翌年手術をして、いまにいたるまで再発もなく元気に暮らしていますが、やはりガンを宣告された人というのは精神的ショックが非常に大きいのです。でもそこから立ち直り、心の面から健康にならないと病気は治らないということが体験してわかったので、そのことを多くのガン患者さんに伝えていきたいと思い、活動を始めました。

中西 春名さんの名刺に「病気になっても病人にならない」と書いてあります。これがコンセプトですね。しかし13年間、ガンの再発がないというのは大変良かったですね。なにか特別なことをされたのでしょうか。

春名 なぜガンになってしまったのか自分の性格を見つめたときに、すごくストレスを貯めやすい性格だったのですね。コンプレックスが強くて、そこから負けず嫌いになり無理してしまう…。人から頼まれるのも人に頼むことも恐怖を感じていました。だから職場の同僚とも摩擦があったり、仕事上のストレスもありました。でもストレスの根本的な原因はもっと深いところにあり、子どもの頃の記憶からきていることがわかったのです。子どものときの恐れや怯え、そういう感情がいまの自分の判断基準になっていたのです。

中西 子どもの頃に辛い体験の記憶があるのですか?

春名 5歳の頃、母親が再婚をして自分は連れ子でした。連れ子ということで母は継父にすごく気を使っていて、そういうストレスをちょっとしたきっかけがあると自分に言葉の暴力でぶつけてくるのです。そのうち妹も生まれて、家の中で自分の存在が迷惑でしかないと感じるようになっていました。はっきり記憶にあるのですが、小学校低学年のとき、家に帰ろうと玄関のドアの前まで来たのにどうしても開けて入ることができないのです。家の中には僕がいない世界があって、そこではみんなが幸せに暮らしていると思うと、入ることができませんでした。このまま自分が死んだほうがみんなが幸せになる…。そういう経験から生まれた感情を表に出すこともできず、凝り固まって、40歳過ぎてからガンという形で吹き出したということに初めて気がついたのです。

中西 その大変辛い感情とどう向き合われたのですか?

春名 それで、なぜ母は私にそんな理不尽な態度をしていたのだろうかと考えてみました。そうすると、母親と祖母の関係が見えてきました。実は母も愛情が満たされないまま親になってしまったのです。すると今度は、祖母とその母との確執も同じように見えてきました。そのまた上の代も…。つまり愛情に満たされない悲しい遺伝子が脈々と続いていたのです。それがわかったときに、母親との関係は「しょうがないことだったんだ」と思えたのです。逆に、このままでは同じことを自分の子どもにもするのだろうと気づきました。この流れは連綿と続いていき、また何代かあとの自分の子孫がガンで苦しむこともあるかもしれないと…。だったらいま、この悲しい遺伝子を幸せで満ち足りた遺伝子に変えて子どもに伝えていかなければならないと思い、絶対に死ねないという強い気持ちになったのです。

中西 今の話は、私が日頃話している「病気の原因は意識の問題」ということの、まさに具体例ですね。多くの場合、病気は親子関係に原因があるのです。そしてその親子関係は春名さんがおっしゃったように、すべての祖先と自分との関係になってくる。それは誰の責任でもなくて、カルマの流れなのです。そして私たちは、そのカルマの流れをわざわざ選んで体験しにきているのです。体験し尽くすことでカルマを断ち切る。それが私たちが生まれてくる本当の理由だと、お話をさせていただいています。春名さんは、ご自分の病気によってそのことに気づき、断ち切ることができたのでしょうね。

春名 断ち切れていたら、うれしいです。

 

ガンの恐怖から意識を変える

中西 NPOでは具体的にどのような活動をされていますか。

春名 月1回ほどガン患者さんの会を開いています。病気になる方は非常に心を病んでしまう方が多いのです。病気になったことがショックでなかなか一人で立ち直るのが難しく、患者会のような同じ環境の仲間の場が大事なのです。また、ガンはイメージが大変強烈なんですね。例えば医師が「あなたは余命3カ月です」という余命宣告を言いますよね。すると、それまでとても余命3カ月に見えないような元気な人がみるみる衰弱していき、測ったかのように3カ月で亡くなるという例が本当に多いのです。病気になっても病人にならないとはこのことで、ガンになっても再発しないで元気にしている人はたくさんいるんだよ、という話をゲストの方をお招きして紹介しています。心を元気にすれば本当にガンは治るんだということを伝える活動をしています。

中西 「余命3カ月」の話は本当にそうだと思います。実際アメリカでもガンの誤診で余命を言われ、本当は健康な人が宣告された時までに亡くなったという例があります。反対に、末期ガンで医者もお手上げという方がちょっとしたことをきっかけにガンが消えて元気になったという例もたくさんあります。やはり人間の体ってすごく不思議で、「ガン」が原因で死ぬわけじゃないんですよね。

春名 そうですね。そして「なぜかガンが消えた」という例が最近ますます増えてきている気がします。人々の意識の根幹も変わってきているのかもしれませんね。

 

死を考えることで生を生きる

春名伸司氏
「笑いって非常に力がありますよね」(春名)

中西研二
「だから私は常に意識しています(笑)」(中西)

中西 未来の医療に、切った張ったの手術は絶対にないと思いますね。野蛮な治療ですからね。

春名 本当にそう思います。私もガンを告知されたとき、まず顎(あご)の骨を切ります、首のリンパ系もすべて取ります、後遺症はしゃべれなくなる可能性、目が見えなくなる可能性などいろいろあります、と並べられて、本当に野蛮なことなんだなと強く思いました。いろいろ自分なりに勉強しましたが、学んでいくうちにいまガンの治療で言われる三大治療(放射線治療、抗がん剤治療、手術)というのは、未来の教科書に「かつては非常に野蛮な治療を行っていました」と書かれる時代がくると思いました。だから手術はしましたが「主治医は自分」という気持ちで、運動療法や温熱療法、玄米菜食など自分がいいと思ったものを取り入れていきました。

中西 (病気がよくなる)理由は実に簡単で、私たちは元々大元に住んでいるのです。こっちには体験しに来ているだけで。なのにいつの間にか体験している自分が本当の自分で、大元の自分を「神」と呼んでしまっている。意識が分離してしまったのは、それが最大の原因です。

だから、なぜ奇跡が起きるのかというと、ここの世界は自分たちが創り出した幻想空間で実相ではないからです。だから実相からのエネルギーがやってきたらたちどころに幻想は消えてしまいます。

春名 そうか、ガン患者さんたちが奇跡的に治癒される例が、いまの話を聞いてよくわかりました。

中西 だから大切なことは、ガンになったこと自体を楽しめばいいんですよ。「え〜! ガンになったんだ!」「じゃあ原因は何かな?」 「こんなところにこだわってたからかぁ」という感じに(笑)。忘れがちなことですが、どんなに最悪なことが起きたとしても死ぬだけですよ。死は悪いことではありません。一度衣を脱いで、新調しに戻るだけですからね。それだけです。

春名 そうですね。死を実態のないもののように捉え、そこに飲み込まれていく恐怖を抱いている人が多いです。でも私は死とはそういうものではないと思います。自分が死ぬときにどういう心持ちでいたいのか、それを直前ではなく常日頃考えてみる。死を真剣に見つめていないから怖いものに感じるのであって、死を迎えるときの気持ちを考えれば今日一日をどう生きるべきかわかってくる。

死ぬことを考えることは生きることを考えることなのだと思います。

中西 本当にそう思います。多くの人が春名さんの体験を実践してくれるといいと思います。今日は、お忙しいところありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2013年12月号掲載

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