トップページ > 特集 > 対談:池川明氏×中西研二「自分も楽しく、人のためになることそれが生まれてくる目的」

対談:池川明氏×中西研二「自分も楽しく、人のためになることそれが生まれてくる目的」

いままでスピリチュアルな世界にとどまっていた胎内記憶や前世の記憶が、産科医である池川氏の地道な調査で徐々に明らかになり、多くの人がその話に感動しています。集大成ともいえる映画『かみさまとのやくそく』は、早くも大きな反響を呼んでいます。

自分も楽しく、人のためになることそれが生まれてくる目的

対談:池川明氏×中西研二

池川明(いけがわ・あきら)●1954年東京都生まれ。帝京大学医学部卒。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年横浜市金沢区に出産を扱う有床診療所池川クリニックを開設。毎年100件ほどのお産を扱い現在に至る。2001年9月、全国保険医団体連合医療研究集会で 『胎内記憶』について発表したのが、新聞などで紹介され話題となる。現在、お産を通して、豊かな人生が送れるようになることを目指している。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。ヒーラー。ワンネストレーナー。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来20年間で20万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は7名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

「赤ちゃんが全部感じているよ」

中西 先生は胎内記憶というものを世の中に広めてくださいました。そもそも調べ始めたきっかけは、なんだったのですか?

池川 最初、飯田史彦先生の『生きがいの創造』を読ませていただき、退行催眠という特殊な技法を知りました。その話をスタッフにしたら、一人の助産師が「小学校1年生の孫が不思議な作文を書いた」と教えてくれたのです。お腹にいたとき、包丁が刺さってきて足から引きずり出され、白い服を着た人に鼻からゴムを通されて苦しかった、と書いてあったそうです。すごく克明に書いてあって、すぐに帝王切開を想像しました。後から聞いたら、その子は帝王切開で、逆子だったそうです。逆子の場合は足から取り上げるのです。小学校1年生の子が知るはずのない知識です。一番最初に聞いた話がそれで、大変衝撃を受けました。

それから健診に来るお母さんや子どもたちから徐々に聞き取りを始めるようになったのですが、その内容が飯田先生の本に書いてある内容と大変似通っているのです。私が実際に子どもたちから聞いた話と、退行催眠の内容をすり合わせていくと、お腹の中でそうとう豊かな感情があるということわかりました。

しかし、いまの産婦人科の世界では、お腹の中の赤ちゃんに豊かな感情があり、それを記憶しているという認識はありません。でも、記憶にある出来事がプラスのものではなく、ネガティブなものだったとすると、それは人生の生きづらさに何らかの影響は出てくると思うのです。だからそういう意識を持って、妊娠中からそれなりの扱いをしないといけない、というのが私が導き出したひとつの答えなんです。

科学的データでも妊娠中の母親の感情が胎児に影響するという報告はたくさんあり、だから妊娠中は穏やかに過ごしましょう、と言われています。でも実際の妊婦さんにしてみれば、「わかっているけどできない」ということのほうが多いのです。実際の現場では、科学的データで伝えるよりも「赤ちゃんが全部感じていますよ」と伝えたほうがずっと納得されます。「お天道様が見ているよ」と言われると悪いことできなくなってしまう感じですよね。お母さんの感情をすべて見て、記憶しているよ、と言ったほうがよっぽど気にするのです

 

空の上から両親を選ぶ?!

中西 子どもたちへのインタビューで、お空の上でテレビのようなものにお母さんやお父さんが映し出されて、自分の親を決めてくるというくだりが、大変印象的でした。

池川 空の上の記憶は、子どもによって表現がまちまちで、テレビも鏡だったり、湖だったり。でもそこに映し出される両親を見て選ぶというのは共通していました。

いろいろな話の断片をつなぎ合わせていくと、表現はバラバラですが、空のような穏やかなところで、着るものも食べるものもいらない。だけど食べたくなったら好きなものが食べられる。そんな世界のようです。その世界には大いなる存在がいて、多くの子は「神様」と表現していました。見た目もいろいろですが、どうやら子どもたちがお父さん、お母さんを選んでも、その神様と呼ばれる存在の許可が必要のようなのです。神様に待たされて、生まれてくるのが遅くなったという子もいました。

中西 面白いですよね。子どもたちの話を総合すると、子どもたちの方から親を選ぶということですね。そしてそれを神様が許可してから生まれてくると。気になるのは親を選ぶ基準ですね。

池川 それは聞いてみました。やはり一番人気は「優しそう」でした。聞き取りを始めた頃はほとんどがそれでした。来てみたら違った、なんて子もいましたけど(笑)。

それもお母さんの中学生時代から見ていたり、空の上でお父さんになる人と親子になる約束をしてきたという子もいたり、パターンはたくさんありますが、だいたい自分で両親を選んで、喜んでやってくるのです。でも中には来たくなかったという子もいました。

中西 私も「生まれ変わりのワーク」の中で、誕生する瞬間に記憶を戻すというワークをやりますが、ほとんどが元気に生まれるのに、中には「生まれたくない」と嫌がる人もいますね。

池川 どうしても生まれるのが嫌で、流産しようとしたけどできなかった、という人もいました。だから流産は、赤ちゃん自身の選択なのかもしれません。

「お空では、遊んでくれると言ったのに、お父さん、忘れちゃったの?」と言った子どももいましたよ。(池川)
「お空では、遊んでくれると言ったのに、お父さん、忘れちゃったの?」と言った子どももいましたよ。(池川)

 

今が変われば過去も変わる

中西 いま、前世の記憶も調べていらっしゃるんですよね。

池川 胎内記憶を探っていくと前世にたどりつくのです。前世に関する本を書くにあたって、フェイスブックで前世の記憶を話せる人を呼びかけました。そしたら40人から返信がありました。退行催眠をしなくても、前世を記憶している人がそんなにいることに驚きました。取材をしていくうちに面白いことがわかったのですが、過去の出来事と現在の出来事がパラレルに動いているようなのです。例えば、過去に助けることができなかった人がいて、もう一度助けるからいま、そばにいるというような。それで、この現世でその人を助けると、過去の助けることができなかった悔しさなどのトラウマまでも解消され、過去が変わるそうです。

その話を聞き、過去も変えることができるんだと知りました。過去は変えられないと思われていますが、起きた事実は変わらなくとも、解釈によっていい思い出に変わるということです。

子育ては一度きりだからと後悔して悩むお母さんが多いのですが、気持ちを変えることでいい子育てにも変えることができるのではないかというヒントをもらいました。意味づけが変われば、人生がガラッと変わるということができるのではと、思っています。

 

スピリチュアリティーと融合した お産を

中西 胎内記憶を探っていくうちに、産科医としてのヒントをいろいろいただいたのですね。これからの目標はありますか?

池川 大きな目標は、赤ちゃんに胎内記憶があるという認識を、産科医全体に広めていくことですね。

中西 赤ちゃんに豊かな感情などないと思っている先生も、たくさんいるでしょうね。

池川 そうなんです。医者の立場からみるお産に、精神性が少しも入っていないのが問題なのです。でも赤ちゃんが死産してしまったときに、例えば、染色体の異常について説明されてもお母さんは納得できないのです。お母さんが知りたいのは「どうしてそれが私の赤ちゃんなの?」ということなのです。その回答を医者は誰も答えられません。でも赤ちゃんは答えを知っているのです。だから死産してしまった理由は、そこから聞くしかないのです。

何人かのチャネリングできる人に、流産、死産、中絶で、生まれてくることのできなかった赤ちゃんの気持ちを聞いてもらいました。そこでは、誰も親を恨んでいる子はいませんでした。むしろ「ありがとう」と言うのです。お母さん自身はつらいですよ。でも死んでしまってかわいそうというのは違うということです。それがわからないのです。本来お産というのは、生と死に関わる、とてもスピリチュアリティーな現象です。科学だけではない、もっとスピリチュアリティーと融合したお産を目指さないといけないと思います。

さらに言うと、胎内の記憶から2〜3歳くらいまでが、人の土台なのです。これからの人生においてとても重要な時期なのに、多くの人は無事出産すればいいとだけ思っています。赤ちゃんはとても傷ついた状態で生まれてくるという認識がないんですよ。過去、20年近くにわたって、日本の母子手帳についてくる小冊子に「赤ちゃんはだっこしないように」と書かれてありました。甘やかしてはいけないという理由で、泣いている赤ちゃんを心を鬼にしてほっておく育児を推奨していたのです。傷ついた赤ちゃんはどんな気持ちがするでしょう。その育児を推奨してきた世代がいま、出産年齢を迎えています。自分がされたのと同じことを無意識のうちにしてしまうのです。そろそろこの循環を断ち切らないと、未来が心配です。

中西 産科医の中でもパラダイムシフトが迫っているということですよね。

 

人生テーマパーク説とは?

ドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく』
ドキュメンタリー映画 『かみさまとのやくそく』
製作・撮影・編集・監督/荻久保則男

事前取材無しの撮影と、音楽やナレーションを使わず、出演者たちの会話のやりとりとインタビュー、シーンのキーワードテロップのみで編集された本作。観客ひとりひとりが考えながら、リアルな緊張感を共有できる映画になりました。
胎内記憶やインナーチャイルドのこと、知らない方も、知っている方も、ありのままの映像から、ご自分の大切な何かを感じていただけると思います。
http://norio-ogikubo.info/

「かみさまとのやくそく」上映会&池川明先生講演会 in 藤沢
3月2日(日) 9:30〜17:40
会場:上映会/湘南アカデミー
   講演会/幼児教室スコーレ
お問合せ&お申し込み:
江ノ電沿線新聞社 TEL:0466-26-3028
※詳しくは、フェイスブックで。
https://www.facebook.com/events/...

中西 赤ちゃんたちはなんのために生まれてくるのか知っているのですか?

池川 すごく明解です。ほとんどの子が「人に役立つため」と言っています。それも、「自分を犠牲にして」とは誰も言わない。自分も楽しく、そして人のためになることをするのが本来の生まれてくる目的じゃないのかなと思います。

そう思うと、人はどうして苦労をしたり、つらい思いをするのかなという答えも見えてきました。人生で挫折したり、病気になったり、つらい経験を乗り越えたときはじめて、人は同じ経験をしている人を救うことができるということ。経験がない人に人を救うことはできません。ガンになったことのない人が「ガンでも大丈夫」なんて励ましは、なんの役にも立ちません。ガンを克服できた人の言葉だから、心に響くのです。

乗り越えられないときは、乗り越えた人から救われ、そして次は誰かを救う。そういうリレーみたいなものがあると思います。

中西 人生で一番苦労したものが、一番得意なものになるといいますよね。空の上にいる子どもからしてみたら、大変なことの中にこそ生まれてくる意味があるのです。

池川 子どもに聞くと、病気を持って生まれてくるとか、親からしてみれば大変なことのように見えることが、チャレンジで楽しいことだそうですよ。よく「人生テーマパーク説」を話すのですが、なんでわざわざ怖い思いをしてジェットコースターに乗るのか? ということです。それはスリルを味わいたいからですよね。乗ると怖いけど、外から見るとキャーキャー叫んで、楽しそう。空の上からだとそう見えるんじゃないかと思うのです。空の上は平和で穏やかだから、そういう感覚がわからないのではないでしょうか。

中西 ああそうか。空から見るとそんな感じなんですね(笑)。未知の世界を冒険する探検家みたいな気持ちなんだ。

池川 幸せだけだと、自分が幸せなことに気づかないですよね。そこに嫌なことや大変なことがあるから、幸せに気づくということです。だから人生で経験する嫌な体験は、自分の魂を光らせるためにすごく大事なのです。魂を輝かせないといけないですね。

中西 本当にそう思います。先生の映画や本がますます広まって、世界中の人にわかってもらいたいですね。今日はお忙しいところありがとうございました。

(合掌)

「いやしの村だより」2014年3月号掲載

このページの先頭へ