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対談:本田 健氏×中西研二

本田さんは累計680万部を超えるベストセラー作家。いまや「時の人」として海外でも活躍されています。はじめてお会いしたのは10数年前。時代は次元の違うステップに入ってきています。そんな時代をどう捉えて、これからどう展開されていくのか、東京・世田谷の閑静な住宅街にある本田さんのオフィスをお訪ねし、これからの時代を豊かに生きる知恵・方法などを伺ってきました。

あなたの幸せがやがて世界へ

対談:本田 健氏×中西研二

本田健(ほんだ・けん)●神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイア生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ「「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナー全国で開催。そのユーモアあふれるセミナーには世界中から受講生が駆けつけている。大人気のインターネットラジオ「本田健の人生相談〜Dear Ken〜」は、1,950万ダウンロードを記録。世界的なベストセラー作家とジョイントセミナーを企画、八ヶ岳で研修センターを運営するなど、自分がワクワクすることを常に追いかけている。
2014年からは、世界を舞台に講演、英語での本の執筆をスタートさせている。
代表作は『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』(大和書房刊)、『きっと、よくなる!』(サンマーク出版刊)、『大好きなことをやって生きよう!』(フォレスト出版刊)などがある。著書シリーズはすべてベストセラーとなっており、累計発刊部数は680万部を突破している。

中西研二(なかにし・けんじ)●1948年東京生まれ。NPO法人『JOYヒーリングの会』理事長。有限会社いやしの村東京代表取締役。新聞記者、セールスマンなどさまざまな職業を遍歴の後、1993年に夢の中でヒーリングを伝授され、以来23年間で21万人を超える人々を癒し続けている。また、2004年9月にワンネスユニバーシティでワンネスディクシャという手法を学び、以来、この手法を通して、多くの人々がワンネスの体験を得る手助けをしている。2012年2月には、日本人のワンネスメディテーター6名(現在は8名)のうちの一人に選ばれ、以降ますます精力的に活動している。
長年のヒーリング活動が評価され、2015年に『東久邇宮記念賞』を、同年『東久邇宮文化褒賞』を受賞
著書に『そのまんまでオッケー!』『悟りってなあに?』『あなたはわたし わたしはあなた』(共にVOICE刊)がある。

プレゼントの文化は、愛の分かち合い

中西 ご本人を前に失礼ですが、十数年前にいただいた『幸せな小金持ちへの8つのステップ』という小冊子は、実は私の正義感をイラっとさせるものがあったのです(笑)。自分の内側のお金に対する嫌悪感を刺激したのです。しかし、今では、この本は私の宝物になっています。

本田 そういう方は多いですね。お金は人の感情を揺さぶるものです。最近、ある人が遺産を整理していたら私の本が出てきて、「読んだ形跡がないけど、借金に苦しんでいた父の『豊かになれよ』という私へのメッセージ(遺志)として受け取りました」という手紙をいただきました。

中西 本田さんがテーマにされている「人生を豊かに生きる方法」を提案されるようになったきっかけは何ですか?

本田 私は経済的に恵まれていました。20代で家族を持っても一度も就職することはありませんでした。まだ30代前半でしたから、仕事らしいことを何もしないというわけにもいかなかったので、何をすれば人生ワクワクできるのだろうかと模索するため、家族で世界旅行をはじめました。ハワイに一カ月ほど滞在していたときのことです。世界中のセレブが集まる貸し切りのビーチで、すごく寂しい気持ちに襲われました。「これだけ豊かなのに何が足りないのだろうか」と考えました。そのときに、物質的に自分だけが豊かであっても、人は幸せを感じにくいものです。そして、多くの人と豊かさを分かちあうことで、本当の幸せが得られのではないかと気づいたのです。

「愛の分かち合い」のきっかけとなった小冊子。すでに150万部プレゼントされています
「愛の分かち合い」のきっかけとなった小冊子。すでに150万部プレゼントされています

最初に1億円をかけて『幸せな小金持ちへの8つのステップ』という小冊子つくり、それをできるだけたくさんの人にプレゼントするアイデアを思いつきました。人生で一番大切なものは、「愛を分かち合う」ことですから…。私の小冊子を受けとっていただいた方で、お金がない人は笑顔で、手元に美味しいリンゴがある人はリンゴでお返ししてくださる。プレゼントすることによって「お返し」の文化が生まれ、そこに「愛の分かち合い」が生まれ、お互いが幸せになれると思ったのです。このエネルギーの循環で日本は変わるのではないかと思い、その実験をしてみたくなったのです。

中西 それがきっかけで生まれたのがベストセラーになった『ユダヤ人大富豪の教え』ですね。実在する方なのですか。

本田 小冊子を10万部くらい配ったころ、出版社から声が掛かり、作家としてデビューすることになりました。ユダヤ人のおじいさんは19歳のころ、アメリカ留学しているときに出会った方です。雰囲気が中西さんに似ている方で、いかにもお金持ちという空気ではないのですが、あふれるような「何か」がある方でした。その方とお会いして人生が変わりました。「与える人生で生きたい」と思うきっかけを作っていただいたのです。

 

トラウマは消すのではなく認める

中西 本田さんは生まれてからずっと豊かに育ったのですか?

本田 父は税理士として成功していましたが、絶えずお酒を飲んでいるアルコール依存症でした。子どものころからそのような父を見ていて、経済的に豊かで、家族と一緒に暮らしているのに、なぜ精神的な問題を抱えて苦しんでいるのだろうか。人はどうしたら幸せに生きられるのだろうか、という疑問が私の原点になっています。

中西 私も長、い間ヒーリングをやってきましたが、いつも思うことは、人は生きていく上でいちばんの障害になるものが、生まれ方、育てられ方にあるということです。人生の最初にインプットされたものが生涯にわたってトラウマになっている。私は23年間にわたってその問題に取り組んできましたが、最近は、トラウマを癒そうとすると、そこにあった感情がはき出されて、過去についた傷が浮き出てくるということに気づいたのです。だからこれは消そうと努力するのではなく、こういう模様なのだと認めてしまえばいいのだと。それから癒そうとする発想がなくなりました。それから人生が楽になりました。

 

ポジティブ人間とネガティブ人間

中西 本田さんのセミナーにも、心の部分で満足しきれない人の相談などあるのでしょう?

本田 ありとあらゆる人が相談に見えますが、そういう中で、人は二つのタイプに分けることができます。目の前の状態を過度にポジティブに認識するタイプと、過度にネガティブに認識するタイプです。それは心のクセですから、視力の矯正のように、自分の目の前の状況の見方、感じ方をちょっと修正してあげるだけでずいぶん変わります。

中西 アドバイスでうまく矯正できますか?

本田 ポジティブな人にはややネガティブに、ネガティブな人にはややポジティブに物を見るようにアドバイスします。これは、私が現在やっているセッションの基本的なメソッドです。

ポジティブな人は私のセッションを受けた後、「自分はウキウキワクワクしていたけど、奥さんに何か失礼なことを言ってしまったかもしれない」と気づいて「ありがとう」と言えるのです。でも「ごめんね」と謝れないのです。一方、ネガティブな人は愚痴を言えるけど感謝できません。たいていの夫婦、親子、会社の上下関係において、謝れないポジティブな人と、感謝できないネガティブな人に分かれます。これは宇宙の法則じゃないかなと思います(笑)。

 

時代は内面の豊かさへシフト

中西 次のステップは何を考えていらっしゃるのですか?

本田 最終的には「人生をどう豊かに生きるか」です。それには、自分の好きなことをやるといいのですが、その中に、お金儲けやビジネス、趣味など、活動的に外に向かう幸せと、今、目の前にあるものを楽しみ、喜びを見出す内なる幸せがあると思います。どちらが幸せかはタイプによりますが、ただ、やりたいことをやる時間の自由を確保することと、今手元にあるもの(家とか洋服など)にとことん幸せを感じるという、この二つのセンスは非常に大事です。私の活動の中で、前半ではお金に関することを伝えたわけですが、後半は、今ある人間関係を大事にして、目の前にあるものを楽しみ、そのことに感謝するという内側の方向にシフトしています。

中西 私が師事しているインドのカルキバガヴァンも、人が豊かになるには、「自分の求めているものを明確にビジュアル化し、プランを立てる。そのプランはすでに現象化して目の前にあり、それに満足している自分に気づくこと。それから、過去があるから今の自分があることに気づき、過去の全てに感謝する」と言っています。この三つができればどんな問題もクリアできると言うのです。

本田 その通りだと思います。時代は内面の豊かさを重視する方向にシフトしています。

 

幸せな人を増やしていけば世界は平和になる

中西 今後はどのような展開をされるのですか。

本田 人と人はつながっていると思うのです。そうすると、一人が幸せになることで周りの人も幸せになるはずです。もし1万人の人が幸せになれば日本全国に影響し、それが世界にも広がっていくはずです。私があと20年活動するとして、毎年500人ずつ、月にすると40人ずつの人を、「生きることは素晴らしいんだ」と、自分の内側の幸せの中で生きている人を増やしていけば、計算上1万人になりますから、それを淡々とこなしていくことが目標の一つです。

中西 方向は同じですね。これからもよろしくお願いします。

(合掌)

※ご本人の都合により写真の掲載はございません

「いやしの村だより」2016年1月号掲載

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